Windowsゲーム開発 基本ライブラリ とは
Windowsゲーム開発 基本ライブラリ SinDen_X2 は、DirectXを使用したWindows用ゲームソフト開発に必要なベース部分をライブラリ(関数の集合体)化したものです。
これを利用すればWindows用アプリケーション開発の経験やDirectXプログラミングの知識を必要としない為、ゲーム本体のプログラミングにのみ専念することができます。
主に大学や専門学校など教育機関での使用を想定してシンプルで使いやすいライブラリに仕上げましたので、ゲームを作りながらC言語の基礎を習得するといった内容の授業にも最適です。
なぜライブラリが必要なのか?
それに関しては、専門学校で十数年にわたる講師経験を持つ当工房の代表に説明してもらいましょう。
私はこれまで、専門学校において実際にゲームクリエイターコースなどのゲームプログラミング関連の講義を担当してきました。
普通、ゲームのプログラムを組もうとするとまず基本となるC言語の構文をマスターする必要があります。そして次にウインドウの作り方などのWindowsプログラミングの知識を習得し、さらに画像の描画や効果音の再生といったゲームの土台となる部分をDirectXを用いて作らなければなりません。
そこまで終わって初めてゲームそのものを作り始めることができるのです。
しかし重要なのはどうやってゲームを作るかという処理手順、「アルゴリズムを考える」能力を身につけさせる事。ベースとなる部分に時間を割きすぎて、この重要な部分に注力できないようでは本末転倒になってしまいます。
また、ゲームを作ろうと思って入学してきた生徒に長々とC言語の講義をしていると、「面白くない」「何に使うのか分からない」といった不満が出てくることも問題です。(※C言語だけだと画像の表示もできませんので)
そこでWindowsとDirectX関連のベース部分をC言語しか知らない人でも簡単に使えるようにまとめたものが、今回のライブラリ SinDen_X2 です。
このライブラリはC言語の基礎を習得しながらでも利用できますので、例えば、
絵を表示してみましょう | → | 関数の使い方 |
絵を移動しましょう | → | 変数 |
画面の端で止まるように | → | if文 |
このように、ライブラリを活用することでC言語のマスター&ゲーム制作を効率良く行うことができます。
もちろん、ゲーム関連以外の講義で利用しても有効ですね。
ライブラリの機能
ウインドウの作成
2Dグラフィック(スプライト)関連
3Dグラフィック(Xファイル対応)関連
効果音の再生
BGMのコントロール
キーやマウスの情報取得
ゲームパッドの情報取得と振動のコントロール
テキストファイルの読み書き
その他ユーティリティ
「基本プロジェクト」 ダウンロード
最新のライブラリを含む「基本プロジェクト」をダウンロードしてお試しいただけます。
骨組みだけのプロジェクトですので、このままではウインドウが出るだけで何も描画されませんが、一からプログラミングされる方に最適です。(※Visual C++ 2008以降が必要)
SinDen_X2 基本プロジェクト ライブラリ ver 1.026 |
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ライセンス未登録の場合は体験版として動作しますが、機能制限なくライブラリのフル機能がお使いいただけます。(趣味でプログラミングをされる方は体験版のまま使用されても構いません)
実行時に、「d3dx9_43.dll が見つからなかったため、このアプリケーションを開始できませんでした。」というエラーメッセージが表示される場合には
こちら
から最新の「DirectX End-User Runtime」をダウンロードしてインストールしてください。
Visual C++をお持ちでない場合には、無料のVisual C++ Expressなどをお使いください。
(その場合、プロジェクトのリソースからsample.rcファイルの登録をクリアする必要があります)
「プログラム&ゲームサンプル」 ダウンロード
ライブラリを評価していただく為に、ライブラリ関数の基本的な使い方を示した「プログラムサンプル」と、実際にSinDen_X2を使ったゲームを収録した「ゲームサンプル」も用意しました。
プログラムサンプル | |
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ゲームサンプル |
どれくらいのプログラミングでどの程度のものが作れるのかなど、実際の使用感を見ていただくには「基本プロジェクト」よりこちらの方が適しています。
ライセンスプランと料金
■教育機関用ライセンス【1年契約】
プランA | フルサポート(コンサルティング含む) | 200万円 |
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プランB | ライブラリサポートのみ | 100万円 |
プランC | 使用するコマ数分課金(サポート無し) | 2,000円 コマ単価 |
※グループ校であっても学校名や所在地が違う場合は、それぞれ個別にライセンス契約を結んでいただく必要があります。
■開発・販売用ライセンス【無期限】
プランS | ライブラリサポートのみ | 売り上げ金額の10% |
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各プラン詳細
○プランA フルサポート
- 使用コマ数無制限
- カリキュラム等のコンサルティング&技術サポート
- ゲームの作り方に関するコンサルティング
- ライブラリのカスタマイズ可能
- ライブラリの使用サポート&必要に応じたサンプルの提供
○プランB ライブラリサポート
- 使用コマ数無制限
- ライブラリの使用サポート&必要に応じたサンプルの提供
○プランC コマ単位課金(サポート無し)
- ライセンス料は使用するコマ数分だけ
- 高校など授業時間が45〜50分の場合はコマ単価1,000円
- 1クラスの生徒数が50人を超える場合には2クラス分の料金が必要
- 年間スケジュール表や時間割など使用コマ数が分かる資料を提供していただきます
- ライブラリの不具合に関するもの以外のサポートは無し
○プランS 開発・販売用
- ライブラリの使用サポート&必要に応じたサンプルの提供
- ライブラリの再販およびライセンスキーの流出は禁止
- 契約から3年が経過しても売り上げが0円の場合には違約金5万円をいただきます
※各種サポートはメールにて行います。基本的に、出張現地サポートは行っておりません。
どのプランを選べばいいの?
ゲームコースを新設されるような場合で、授業内容に関してもサポートが必要 → プランA
使用する授業数が多い場合やライセンス契約初年度 → プランB
使用する授業数が少なく、SinDen_X2.hを見ただけで使えるのでサポートは要らない → プランC
ソフトを開発し、販売したい → プランS
Q&A
Q | ライブラリを使うのは難しい? |
A |
ライブラリの関数を使うのは割と簡単です。 例えば、グラフィックを1つ表示するには読み込み・削除・表示の3行を書き込むだけでOKです。 ベースとなる雛形はライブラリと共に提供いたします。 |
Q | 学習の為にグラフィックだけはDirectXを直接使いたいが、可能か? |
A |
可能です。ご希望であればフル機能の SinDen_X2 だけでなく、グラフィック機能を省いたバージョンの SinDen_X2s も提供させていただきます。(追加料金は発生しません) ※DirectX SDKはインストールしていただく必要があります。 |
Q | 類似の他社ライブラリとの違いは? |
A |
1番の違いは、学習効果を考えたレベルバランス設計であることです。 DirectXに関する部分や、初心者には難しすぎるけれど必要な機能はライブラリ関数として提供する一方で、少しアルゴリズムを考えれば実現できるような機能に関してはベースとなる基礎的な関数のみの提供にとどめています。 これは、どのように処理するかというアルゴリズムを考えることがプログラムを組むことにおいて最も重要な点であるからです。 |
Q | C++が分からないと使えませんか? |
A |
いいえ。普通のC言語の基本が分かっていれば十分ご利用いただけます。 |
Q | プログラムをしたことが無いのですが、これを使えばゲームが作れますか? |
A |
ちょっと…それは無理です。 ○○ツクールのようなツールと違い、C言語によるプログラミングは必要です。 C言語を習得しながらライブラリを活用してください。 |