クロック位相の調整を助ける
液晶モニタ 調整ユーティリティ
 
- Free Software -
 by 真・電脳工房


 

●液晶モニタ 調整ユーティリティ の特徴
 「液晶モニターって、CRTに比べてシャープな画像が特徴だと思っていたのに…」
 そんな風に思った事はありませんか?

 液晶モニターの画像がシャープにならずに若干ぼやけたり滲んで見える場合は、クロックの位相がずれている可能性があります。
※文字イメージ

 アナログRGB端子を使用してパソコンと液晶モニターを接続している場合、多くの液晶モニターではクロックおよびクロックの位相を自動調節する機能が働きますが、この調節機能も完全とはいえません。
 したがって、シャープさにこだわるユーザーは手動でクロックの位相を調節しているのが現状ではないかと思いますが、文字などの表示状態を見ながら1ドット1ドットがクッキリ見えるように調節するという作業はあまりにも時間がかかり、頻繁に調節するという訳にもいきません。

 『液晶モニタ 調整ユーティリティ』を使用すればクロック位相のズレが判別しやすくなり、慣れてくれば5〜10秒程度(※モニタの調整メニュー構成による)で調整することも可能になります。
 頻繁に調節を行う方は是非一度お試しください。


●使用に向いている人
 以下の殆どの項目に該当する方は、本ソフトの利用価値があると思われます。
  • アナログRGB端子を使用してパソコンと液晶モニターを接続している
  • モニター規定の解像度で使用している
    (一般的には15インチ液晶で1024×768だが、機種によって異なる)
  • 現在でも手動でモニタ調整を行っている
  • 「シャープな画像が得られなければ液晶ではない」と思っている
  • 多少面倒でも、画質にこだわりたい
  • 液晶モニターの調整メニューの使い方を知っている

●使用に向いていない人
 以下の項目に1つでも該当する方は、本ソフトを利用する必要はありません。
  • CRTモニターを使用している
  • DVI端子を使用してパソコンと液晶モニターをデジタル接続している
  • ノートパソコンの液晶を使っている
  • モニター規定の解像度以外で使用している
    (1024×768の液晶を800×600で使用等)
  • 現在の表示画質に特に不満はない
  • とにかく、面倒な作業は嫌だ
  • 調整の仕方も知らないし、第一、そういう作業は苦手

●使用方法
  1. "lcdutil.exe"を任意のフォルダに置いてください。
  2. "lcdutil.exe"をダブルクリックして起動させます。
    もしくはツールバーのクイック起動にショートカットを作成しておき、それを利用しても良いでしょう。
  3. パソコンおよびモニターの電源投入直後はクロック位相がかなりずれている場合がありますので、しばらくたって安定してから調整を行ってください。
  4. グレーの部分が、ノイズが無くもっとも明るくなるように、モニタのクロック位相( CLOCK PHASE)を調整してください。

  5. 位相がかなりずれていると、右図のように暗いグレーになります。

    ※図はすべてイメージです。実際の見た目とは異なる場合があります。

  6. 少しずれている場合には、横方向にちらつくようなノイズが入ります。

  7. 右図のように、出来るだけ明るく安定した表示になるように調整してください。

  8. 尚、右図のように縦方向に帯が出る場合は「クロック位相」ではなく「クロック」そのものの同期がずれている可能性があります。
    通常は自動調節で問題ない筈ですが、このような症状が発生した場合にはクロック(CLOCK)を調整してみてください。

  9. 調整が完了したらESCキー(エスケープキー)で終了します。


●その他の機能
 通常画面でマウスの左ボタンをクリックすると「カラー調整用」画面モードとなり、カラーピースとグレースケールのバーが表示されます。
 特にグレースケールの左2色の境目が分からないなど、階調表現に問題がある場合など一目で判断できるので便利です。
 発色の具合や階調表現の確認にご利用ください。

 また、カラーピースや説明の文字表示などが邪魔な場合、マウスの右ボタンを押しているあいだ非表示にすることが可能です。


●使用上の注意
 本ソフトは1024×768以上の解像度での使用を前提に設計されています。
 1024×768未満の解像度でも使用することはできますが、文字の左右がカットされた状態での表示となります。ご了承ください。
 尚、液晶モニターの調整方法に関しましては各機種の説明書をご覧ください。


●おまけ
 グレーの画面では寂しいという方は、実行ファイルと同じフォルダに"back.bmp"という名前で画像ファイルを置いていただくと背景画像として表示することができます。
 ただし、調整のしやすさという観点から見ますと、背景画像が無い方がクロック位相のズレを判別しやすくなります。もし使用される場合でも画面の中央部だけに表示するようにした方が良いでしょう。


●公開履歴
2002年03月22日 Version 0.800 を初公開
2002年06月09日 Version 0.900 を公開
ベースとなっているゲーム専用ライブラリを最新版に換装。
動作が多少軽くなった。
2004年06月30日 Version 0.910 を公開
「カラー調整用」画面モードを実験的に搭載。
ベースとなっているゲーム専用ライブラリを最新版に換装。
2004年11月30日 Version 0.911 を公開
ベースとなっているゲーム専用ライブラリを最新版に換装。
Windows 2000/XPでの動作が若干スムーズになった。
2005年07月01日 Version 0.920 を公開
処理に余裕がある場合にはCPUの負荷を下げるように仕様変更を行った。
2006年07月01日 Version 1.000 を公開
「カラー調整用」画面モードを正式採用。
バグの発生も確認できない為、本バージョンをもって完成とする。
マニュアルの画像を最新のものに差し替え&追加した。




 



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